帝王切開の副作用?局所麻酔で生じる術後の激しい頭痛を緩和する方法
帝王切開は手術のため、麻酔を使います。
その麻酔により、副作用が起こることがあるのです。
今回は、私が実際に起った副作用と、その解決方法をご紹介します!
帝王切開で使う局所麻酔の副作用
帝王切開では、全身麻酔を使うと赤ちゃんも影響が出てしまうため、局所麻酔を使います。
帝王切開のときに使う局所麻酔は、痛みを感じなくなったり、熱さや冷たさといった感覚がなくなるという効果があります。
足に力も入らず、自分で動かすこともできなくなりますが、赤ちゃんに影響がでないため、出産には適している麻酔のようです。
ただこの局所麻酔、いろいろと副作用があるのです。
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副作用①:低血圧による気持ち悪さ
帝王切開の場合、麻酔によって血圧が急激に下がることがあるそうです。
この作用で気持ち悪くて吐きそうと感じる人もいるそうですが、私の場合はひどい貧血な感覚になり、息が荒くなって意識がとびそうになるという感じでした。
そうなったとしても、手術中は血圧をモニタリングしていており、すぐに血圧を上げる薬を使って解決してもらえるので心配はいりません。
副作用②:足のしびれ
手術が終わり麻酔がきれてくると、少しずつ足が動かせるようになります。
最初はまったく動かせないのですが、徐々に足首が動かせるようになり、膝も少しずつ曲げられるようになってきます。
足の感覚が少し戻ってくるにつれて、足が痺れる感覚も感じはじめます。
正座をし過ぎて足が痺れたときみたいな感じで、ビリビリしている気がしますが、正座の時みたいな痛みはありません。
これは、麻酔がきれれば自然と元に戻るので、しびれを気にせずたくさん足を動かすようにしましょう。
副作用③:尿トラブル
麻酔で下半身の感覚がなくなり、尿道カテーテルをつけていると、尿意を感じなくなります。
足が動くようになって歩いてトイレに行けるようになるとすぐに尿道カテーテルは取ってもらえるのですが、それでもトイレに行きたくなる感覚はすぐには元に戻りません。
トイレに行きたくなくても、膀胱に尿は溜まっていくそうなので、しばらくは時間を見ながら定期的にトイレにいくようにします。
そうすると、1,2日すれば普通にトイレに行きたくなる感覚が戻ってくるでしょう。
副作用④:激しい頭痛
局所麻酔の副作用のうち、一番やっかいなのが頭痛です。
帝王切開後の激しい頭痛は硬膜穿刺後頭痛というらしく、痛みで顔が歪み、頭痛による吐き気も起こるので起きていられないほどつらい状態になります。
ほとんど起こらないそうなのですが、私は退院までこの頭痛に苦しめられました。
1週間くらいすれば自然に治るのですが、痛過ぎて耐えられないので、帝王切開後に頭痛がひどい原因と痛みの緩和方法について、少し詳しく説明しようと思います。
頭痛が起こる原因
局所麻酔では、背中や腰のあたりから針を刺したり、細い管をいれていきます。
専門家の方が説明している図を引用させていただくと、こんなかんじです。
このように、脊髄くも膜下腔に針を刺したり、硬膜外腔に管をいれるときに硬膜を傷つけたりすると頭痛が起こるようです。
私もお医者さんから、硬膜に穴が開いて、その穴から髄液が硬膜外腔に漏れてしまって頭痛がすることがあると説明されました。
頭痛の副作用は稀にしか起こらないといいますが、私の場合、帝王切開の麻酔をするときに研修中の先生が何回か失敗しながらやっていたせいかもしれません。
頭痛の痛み
私は普段から偏頭痛があったり、慢性的に肩こりなどもひどいため、日頃から頭痛に悩まされてきました。
そんな私でも、帝王切開の副作用で起こる頭痛ほどの痛みは感じたことがありませんでした。
最初は授乳をする時だけ痛みを感じていたので、下ばかり向いて首が凝っているからかと思いました。
というのも、下を向いた時だけ激しい痛みに襲われたからです。
下を向くと、首のあたりから後頭部にかけてしびれと痛みを感じ、急激な吐き気を感じたのです。
それが、だんだんと起き上がるだけで痛みを感じるようになり、赤ちゃんのお世話をするとき以外は寝込んでしまいました。
本当に、ちょっとでも起き上がると首から後頭部にかけてが痺れて痛くなるのです。
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副作用の頭痛にはカフェインが効果的
頭痛についてお医者さんにも相談し、薬ももらいましたが、まったく効果はありませんでした。
そんな頭痛に唯一効いたのが、カフェインです。
妊娠中からカフェインをとらないように気をつけてきたのですが、看護師さんにコーヒーを飲むと痛みがおさまると教えてもらい、試しに飲んでみたのです。
すると、午前中に飲めば夕方くらいには痛みがおさるように!
ただ、一度おさまっても、カフェインをとらなくなるとまた痛くなります。
午前中に飲み、夕方に痛みがなくなっても、次の日の午前中からお昼にかけて痛みが戻ってくるといったサイクルでした。
そのため、入院中は朝と夕方にコーヒーを飲むという生活をしていました。
あまりカフェインはとりたくありませんでしたが、一日1,2杯のコーヒーくらいでは赤ちゃんには影響はでないから大丈夫と助産師さんにも言われたのと、あまりに痛過ぎて赤ちゃんのお世話どころではなくなっていたので、治るまではカフェインをとることにしたのです。
頭痛がしたら無理をしないで
退院しても痛みは続きましたが、1週間くらいで痛みもなくなり、頭痛は完治しました。
帝王切開で出産した場合、ただでさえ傷が痛かったり寝不足でつらかったりしてボロボロなのに、副作用によるダメージもけっこうひどいです。
傷の痛みもすごく痛くてつらかったのですが、頭痛も負けず劣らず痛くてつらいものでした。
産後に無理をするとママの体に悪影響が残ると言いますし、赤ちゃんのお世話は今後も長くやっていくものでもありますので、産後に頭痛がひどくなったら無理しないようにしましょう。
ひさしぶりにコーヒーや紅茶を飲んでリラックスしながら、ゆっくり休んでくださいね!
実際の頭痛の症状など、入院中の様子をもっと詳しく知りたい場合は出産記録の記事もぜひご覧ください。