通勤時は絶望的!優先席は譲ってもらえないものと思え!
妊娠中に働くのって大変ですよね。
フルタイムで働いている人は8時間拘束される上に、人によっては残業などもあると思います。
それだけではなく、妊娠すると大変に感じるのが通勤。
「優先席に座れるからいいじゃん」という人もいますが、まったくそんなことはないということは、妊婦さんならわかってくれるはず。
今回は、私が経験した妊娠中の通勤の話をしたいと思います。
どんな時期でも妊娠中の通勤は大変
妊娠して初めて知りましたが、妊婦さんって立ってるだけでもすごく大変なんですよね。
仕事をする人ならわかると思いますが、朝早く起きてごはんを食べ、着替えて化粧をして仕事にいく準備をするだけでもけっこう大変ですよね。
妊娠すると、その大変さは10倍くらいに感じます。
そのくらい、妊婦にとって「動く」ということは大変なんだと思いました。
どうして妊娠するだけでそんなに大変になるの?と思うかもしれませんが、いくつか理由があります。
赤ちゃんに栄養を奪われ続けている
妊娠後期のお腹が大きくなった妊婦さんにはすぐ気づけますが、妊娠初期の妊婦さんは普通の女性と何も変わらないのでなかなか気づけないし、見た目からはそんなに大変そうには見えませんよね。
でも、お腹が小さくても妊娠しているだけでけっこう大変なんです。
妊娠初期の頃、赤ちゃんは豆つぶくらいの卵の形から16cmくらいの手足のある3頭身の身体に一気に成長します。
その分、妊婦さんから膨大な栄養やエネルギーをもらっています。
体感としては、24時間栄養や体力を奪われ続けている感じ。
何もしなくても、生きてるだけで疲弊していく感じは今まで体感したことがない感覚でした。
特に妊娠初期は、人間にとって大事な心臓などの臓器が形成されていく時期。
無から有を生み出すような大変な時期なので、妊婦さんへの負担もものすごいのです。
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つわりがつらい
つわりがひどい妊婦さんだと吐き気が本当にひどくて、各駅停車の電車に乗って、各駅で降りて吐くくらいになるそうです。
電車って思ってる以上に揺れるので、車酔いのような感覚にも陥りやすくなります。
私もつわりは軽い方だったのだと思いますが、それでも電車は常に吐き気がひどく、何度も倒れそうになりました。
つわりというと吐き気だけだと思う方もいますが、つわりには明確な定義はないそうです。
妊娠中の体調不良は基本的には全部つわりの症状と言っても過言ではないくらい、人によって個人差がでるものとのこと。
私の場合は貧血などもひどく、本当に立っていられないくらい目の前がチカチカしたりしていました。
お腹が重い
妊娠中期・後期になってくると、お腹も大きくなってきます。
安定期に入ったり、妊娠中の体調不良にも慣れてきて、初期よりはだいぶ楽にはなってはくると思いますが、それでもつらい。
妊娠後期にもなれば、お腹は前にせり出し、体重も増え、通常の自分の身体よりも5kg〜10kg重くなった身体を動かす必要があります。
相変わらず赤ちゃんに栄養などのエネルギーは取られ続けている中、重いお腹をかかえて動くのはトレーニングのようなもの。
想像以上に体力が削られます。
お腹を守ることで精神がすり減る
妊娠後期に私が一番困ったのは、通勤中に満員電車になること。
肩が触れ合う程度ならまだ良いんです。
本当に満員で、もう乗れないのにさらにグイグイ押し込んで乗ってこられるような本気の満員電車になると、周りの人の肘などがお腹を押してきたりするので本当に怖かったです!
お腹は前にでるだけじゃなくて、くびれのあたりもふっくらしてきます。
そのため、前方だけでなく、左右からも押されないように気をつけなければいけません。
でも、満員電車に乗ったことがある人ならわかると思いますが、そんな満員のときに押しつぶされないようにするなんて本当に無理。
なんとか壁際を陣取って、壁で腕立て伏せするような状態で、全力でお腹がつぶれないように耐えるのが唯一の逃げ道っていうくらい、本当に危険な時間です。
私は腕の力では耐えられず、もう骨で支えてました。あの時の恐怖は一生忘れないです。
座れるだけでだいぶ楽
何が大変かというのをつらつら書いてきましたが、座れるだけで妊婦というのは圧倒的に楽になります。
つわりや貧血など、体力的なものも座ればかなり楽になりますし、お腹を守らなければという精神的なものからも解放されます。
ちょっとでも良いんです。
本当に、2~3駅でも良いんです。
座りたい!!
心の底から思います。
優先席でも座れない
妊娠している人は優先席に座れるから大丈夫でしょ?とよく言われます。
私も妊娠する前はそう思ってました。
でも、実際は違うんです。
妊娠中に優先席を譲ってもらえる可能性は5%もないくらいです。
どんなに妊婦マークを見えるようにつけていても、どんなにお腹が大きくても、優先席を譲ってもらえることなんてほとんどありません。
特に、通勤時間の優先席では、譲ってもらえる可能性なんて1%くらいです。
ほとんどの人は、寝てるか、携帯をいじってるか、無視してきます。
目の前に妊婦さんが立っていても、譲らないで優先席に座っていられる神経には本当に驚きました。
でも、それを元妊婦さんに話したりすると「優先席だからって譲ってもらったことなんてないよ」とみんな口を揃えて言います。
日本の民度はここまで落ちたのかと、これから子供を産む身として、日本の将来というか、自分の子供の未来に絶望を感じました。
妊婦以外にも優先席を必要とする人がいる
もちろん、優先席に座れるのは妊婦だけではありません。
妊娠してから気づきましたが、優先席を求めてる人は本当に多いです。
- お年寄り
- ヘルプマークをつけている人
- 腕や足を骨折したりしているケガ人
- 小さな赤ちゃんをだっこしているママさん
まずびっくりしたのは、ヘルプマークという赤いタグをつけている方の数が多いこと。
妊娠するまでヘルプマークを知らなかったので本当に申し訳ない限りですが、ヘルプマークとは「障害や疾患などがあることが外見からは分からない人が、支援や配慮を必要としていることを周囲に知らせることができるマーク」だそうです。
このマークを知らないせいか、こういう方も席を譲ってはもらえません。
また、お年寄りも優先席に座れるのですが、日本は65歳以上の高齢者が人口の28.4%いるそうです。
4人に1人は高齢者なので、優先席は高齢者で埋まってしまうこともしばしば。
だいたいの電車は、優先席は各車両の片側の端っこに6席しかありません。
こんなの、絶対足りないですよね。
その上、優先席を必要としない人も普通に座っているので、本当に必要としている人が座れる余地はありません。
悲しいことですが、妊婦だからといって優先席に座れる!という考えは、諦めたほうが良いと思います。
こんな国だから、日本は子育てしにくい国だといわれるのだと思わざるを得ない、悲しい経験談でした。