帝王切開の費用は高い?高度医療費制度や医療保険で負担は減らせる!
最近は帝王切開で出産する方が増えているそうです。
なんと、5人に1人が帝王切開になるとか。
意外と多くてびっくりしますよね。
なぜこんなに多いかはこちらの記事にまとめてみましたので、ご興味ある方はどうぞ!
career-and-childcare.hatenablog.jp
さて、今回は、帝王切開の場合の費用について調べたことをまとめていきたいと思います。
自然分娩で出産する場合の費用
出産の方法には、自然分娩と帝王切開の2種類がありますが、それぞれ費用はどのように違うのか知っていますか?
まず、自然分娩の入院期間は4〜5日が一般的です。
自然分娩の場合は、陣痛が自然にくるまで待って出産する分娩と、陣痛がくるより前に「この日に産む」と決めて出産する計画分娩があります。
計画分娩を選ぶ方は、上の子を事前にどこかに預けなければいけなかったり、旦那様が単身赴任などで遠方からかけつけなければいけない方が多いようです。
そういう制約がない方は、基本的には陣痛がきてからの出産を選ぶようですね。
地域にもよるようですが、自然分娩の場合の費用は平均50万〜70万と言われています。
なぜこんなに開きがあるかというと、自然分娩にはいわゆるオプションなどが多いためです。
例えば、出産のときに会陰切開をする人としない人がいます。
会陰切開をする場合は、医療行為になりますのでその分費用がかさみます。
また、赤ちゃんがなかなかでてこない場合は鉗子分娩や吸引分娩という、赤ちゃんがでてくるのをお手伝いする処置も追加されます。
さらに、無痛分娩にした場合も麻酔の費用がかかりますし、出産が土日祝になった場合や深夜になった場合は、祝日料金や深夜料金がとられる場合もあります。
こういった理由から、自然分娩の場合は人によって出産する状況が異なりますので、その分費用に差がでてきてしまうというわけです。
帝王切開で出産する場合の費用
一方、帝王切開の場合はどうでしょうか?
帝王切開の入院期間は6〜7日と、自然分娩より少し長くなります。
そして、基本的には計画的に手術の予定を決めておく予定帝王切開になります。
一部、自然分娩でどうしても産まれない場合や、早産などの場合は緊急帝王切開になるケースもありますが、逆子だったり双子だったりする場合は予定帝王切開になる人がほとんどでしょう。
帝王切開の場合は、基本的にはお腹を切る手術になりますので、人によってそこまで大きな差はありません。
帝王切開の場合の費用は、平均60万〜80万くらいと言われています。
ただ、最近は病院によってサービスが異なり、質もピンキリになるので、自然分娩や帝王切開によって費用がかわるというよりも、病院によって金額が異なると思ったほうが良いでしょう。
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出産費用を安くする方法
帝王切開だとしても、思ったより自然分娩と金額が変わらないというのはちょっと安心ですよね。
とはいえ、高いといえば高い!
どうにか出産費用を安くできないかと思う方もいると思います。
実は、帝王切開の場合は費用を安くする方法があるのです!
方法①:出産育児一時金を活用
健康保険に入っている方は、出産すると出産育児一時金として1児につき42万円がもらえます。
専業主婦でもパートでもフルタイムでも、どんなママさんももらえる給付金です。
この一時金だけで出産費用のほとんどがまかなえるので、自然分娩や帝王切開など関係なく、出産したら必ず健康保険組合や会社に申請をしましょう!
方法②:高度医療費制度を活用
帝王切開の場合は開腹手術という手術になるので、完全に医療行為となります。
帝王切開だけを考えると、緊急帝王切開の場合の費用は222,000円、予定帝王切開の場合は201,400円です。
ただ実際に支払うのは3割負担のため、緊急帝王切開の場合は66,600円、予定帝王切開の場合は60,420円になります。
これでも高いですよね。
ここで、健康保険に加入している人なら利用できる高度医療費制度を活用します!
高度医療費制度とは、医療費が高額になった場合に一定の医療費を負担してもらえるお得な制度です。
例えば、年収が370万〜770万の人は、80,100円-(医療費-267,000円)×1%を自己負担の限度額として、医療費を負担してもらえます。
この制度は、1ヶ月(同月1日〜末日)の間に自己負担額を超えた場合、かつ、1つの医療機関においてその月の支払額が21,000円以上の場合に適用することができます。
ちなみに、この制度に適用できる医療費とは「保険適用される診療に対し患者が支払った自己負担額」のこと。
医療にかからない場合でも必要となる食費や居住費、患者の希望によってサービスを受ける差額ベッド代や先進医療にかかる費用等は除いた金額ということになります。
つまり、帝王切開の手術にプラスして薬の処方や点滴などは医療費の対象となるので、高度医療費制度を使ったほうが出産費用を安く抑えることができるのです!
計算などちょっとややこしいし難しいと感じるかもしれませんが、所属している健康保険組合に問い合わせをすればうまく処理していただけるはずなのでご安心を。
あらかじめ帝王切開をすることが決まっている方は、事前に健康保険組合に連絡し「限度額適用認定証」をもらっておくと、支払の前に給付額分を引いた金額で請求されるので、自己資金を多めに用意する必要もなくなります!
方法③:医療保険を活用
高度医療費制度以外にも、民間の医療保険も活用できます!
例えば、第一生命やアフラックのような民間の医療保険に入っている方は、帝王切開の場合、給付金の支給対象になることがほとんどです。
私もアフラックに入っていたので、手術と入院期間7日間、前日の術前検査のための通院で、合計88,000円が支給されました!
もらえる金額は保険によって変わるので、ご自身の医療保険をもう一度確認し、入院や手術でどれだけの給付金がもらえるかを確認しておきましょう。
また、帝王切開ではなく自然分娩の場合でも、鉗子分娩や吸引分娩といった医療行為がなされれば給付金の支給対象となる保険もあるので、詳しくは各自がはいっている保険会社に問い合わせをしてみてください。
方法④:医療費控除を活用
皆さんは、確定申告をしたことはありますか?
今まで一回もしたことないという方も、出産した次の年の2月〜3月頃に必ず確定申告をしましょう!
確定申告では、医療費控除を受けることができます。
医療費控除とは、1年間で支払った医療費の合計が10万円を超えたときに、超えた分を所得から控除してくれる制度です。
つまり、医療費が10万を超えていれば、その分を考慮して所得税を減らしてもらえるお得な制度になります。
確定申告をすると、納めすぎた所得税がかえってくるので、結果的に「お金がもらえる」ことになります。
ちなみに、医療費控除の対象は1年間の医療費なので、妊婦健診などでかかった医療費もすべて対象です!
領収書は捨てずにちゃんととっておいてくださいね。
帝王切開を回避するためにできること
帝王切開だとしても、自然分娩とそこまで大きく費用は変わらず、高度医療費制度や医療保険などを活用すれば、実質自然分娩とほとんど変わらないということがわかってもらえたかと思います。
費用の点では、あまり心配しなくて良さそうですよね。
とはいえ、できるだけ自然分娩で産みたい!という人も多いはず。
私は結局逆子のために帝王切開になってしまいましたが、帝王切開を回避するために何ができるかを調べてきましたので、とにかくできることは何でもしたいという方はこちらも参考にしてみてください。
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消費税増税や産休・育休で収入も減って大変な時期だと思いますが、使える制度はできるだけ使って、出産費用の負担を減らしましょう!