妊婦でも住宅ローンは組める?フラット35なら大丈夫!
子供ができると、住宅の購入を考える人が増えてきます。
最近は共働きが多いので、夫婦で住宅ローンを組む方が増えていますが、妊娠しても住宅ローンは組めるのでしょうか?
今回は、私が住宅ローンを組むにあたって直面したトラブルや手続きについてご紹介します!
妊婦は住宅ローンが組めない?
妊活をしている頃、子供が増えるなら将来的に家を買いたいという話になり、住宅展示場などに足を運びました。
話を聞いていると思ったより早く家が欲しくなり、妊娠前に注文住宅を購入することに決めたのです。
その時は共働きで、収入も夫婦で同じくらいだったため、連帯債務という形で半分ずつ住宅ローンを組む形で契約をしました。
銀行としても、まったく問題ないということで審査も無事通り、あとは着々と家造りに取り組むだけとなったその時です。
思ったより早くに妊娠!
我々夫婦としては嬉しい限りで、特に問題がないと思っていたのですが、ハウスメーカーの営業さんの表情が一転します。
「奥さんが育休に入って給料がなくなると、審査が通らない可能性がある」と言うのです。
一度審査に通ったはずなのに、妊娠した瞬間審査が通らなくなると言われ、最初は意味がわかりませんでした。
ちょっと確認させてくださいと入れましたが、後日、銀行からやはり融資は厳しいという連絡がきたそうです。
育児休業給付金と給料は違う
育休中も、給料の半分程度ではあるものの、育児休業給付金はもらえます。
私が働いていた会社は給料も高く、半分になったとしても一般的なパートさんよりはよっぽど多くのお金をいただけるはずでした。
それでも、銀行としては「それは給料ではないので収入がないとみなされる」とのこと。
困ったハウスメーカーの営業が提案してきたのは「出産して産休後に1ヶ月だけ仕事に復帰し、給料を1ヶ月分もらってから育休に入るのはどうでしょう?」という驚くべき内容です。
銀行側としては、会社に戻るという保証がほしいので、実際に1回戻って給料を1ヶ月分受け取れば問題ないというのです。どういう理屈だって感じですよね。
そもそも、復帰するためには保育園に入れなければいけないし、1ヶ月だけなんてまず無理。
会社としても、1ヶ月復帰してすぐ育休1年なんて前代未聞です。到底実現できるプランとはいえません。
そのとき私が契約しようとしていたのはフラット35という住宅ローン。
フラット35には子育て支援型というプランもあり、子育て世代に優しいと聞いていたので、絶対に何かの間違いだと思いました。
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フラット35は妊婦でも大丈夫!
結局、銀行の担当者は審査が通らないと言い、ハウスメーカーの営業担当もどうしようもないと言っていましたが、私はそこであきらめませんでした。
ネットで調べまくったところによると、妊婦さんでも住宅ローンを組めるケースがあるとのこと。
そして、フラット35も昔は妊婦さんだと借りれなかったけれど、あるとき子育て世代を支援するために制度改正を行い、妊婦でもローンを組めるようにしたと書いてあったのです。
そこからいろいろ探した結果、フラット35では妊婦でもローンを組めることがわかりました。
書類の提出が必要
では、妊娠しても住宅ローンを組むためにはどうすれば良いのか。
それは、2つの書類を提出するだけで良いのです。
どちらも銀行側に「この書類をください」といえば、出してくれるはずです。
書類①:復職予定証明書
1つめの書類は復職予定証明書。
こちらは会社に記入してもらう書類になります。
まず銀行からこのフォーマットの書類をもらい、会社に提出して内容を記入してもらい、それを再度銀行に提出するだけです。
この書類がどういう意味をもつのかというと、「この人は育児休業をとったあとに復職しますよ」というのを会社に保証してもうらうための書類のようです。
復職すれば当初の予定通り住宅ローンの支払いには問題がないので、復職することを証明してもらうんです。
ただそれだけ。
育休後に本当に復職するかなんて、会社でも100%確証はできないと思いますが、銀行としては誰かに保証してもらうだけで違うらしいですね。
ちょっとこのへん銀行の闇というか、昔ながらのよくない制度な気がします。残念ですね。
書類②:資金実行の申出書
もうひとつは資金実行の申出書。
こちらも銀行からフォーマットをもらいますが、自身で記入する書類になります。
この書類は「育休中で給料が入らなくても、貯金や育児休業給付金などでちゃんと住宅ローンが支払えますよ」という証明になるそうです。
ちなみにこの書類と一緒に、この書類の内容を証明するための証拠をいくつか提出します。
例えば、預貯金が100万円ありますと書いたなら、100万円の残高がある通帳のコピーが必要なります。
ここでひとつ注意点があります。
今まさに私が直面している問題でもあるのですが、「育児休業給付金等の各種手当金」の証拠としては育休中の給付金がいくらもらえるかを証明する「育児休業給付金支給決定通知書」が必要なようです。
育児休業が支払われる前には届くはずなのですが、逆に言えば、これが届かない限りは育児休業給付金を受け取れるという証拠として使えません。
住宅ローンの融資実行のタイミングと出産の時期によっては、この書類が提出できない可能性もあるので、きちんと確認しておきましょう。
一方で、育児休業給付金が証明できなくても、育休中の住宅ローンの返済金分の合計金額より預貯金などが多ければ、特に問題はありませんのでご安心ください。
銀行がNoと言っても正しい知識で対応を
今回の場合は、銀行も、住宅を購入するハウスメーカーの営業担当も、みんな「妊婦は住宅ローンが組めない」と言ってきました。
ただ、自分で調べた結果「こういう書類を用意すればできるはずだ」とこちら側から銀行などに提案をしたところ、問題なく組めそうな運びとなりました。
本来なら、プロである銀行員などから提案がほしいところですが、銀行の担当者でも詳しく知らない人は結構いるようです。
妊娠してしまったからといって家を諦めるのではなく、正しい知識をつけて冷静に対応しましょう!